麹が生み出す、深い旨味と香り。
長年の経験に基づいた技術で、
最高品質の麹を育てています。
私たちの醤油・味噌作りにおいて味わいの鍵を握るのは、何と言っても「麹」です。
麹は「生き物」と言われるのには理由があります。
それは、麹菌という微生物が生きて働いているからです。
麹(こうじ)とは
麹は、醤油、味噌、酒など発酵食品をつくる際に、食材を発酵させる役割をしています。
日本特有の菌で、醤油や味噌など独特な風味や深い味わいを生み出す源となります。
麹菌はデンプンやタンパク質を分解して糖やアミノ酸を生成し、これが食品に独特の旨味や香りを与えます。
麹の育成は非常に繊細な作業で、温度や湿度を厳密に管理する必要があります。手間暇かけて育てられた麹は、生き物のように日々変化し、最終的な味わいに大きな影響を与えます。
麹作りへの想い
麹を育てるコツは、 ゆっくり待つこと。
手をかける。時間を取る。
子育てと同じ。元気な子供に育てていく。
一年間、時折「櫂入れ」を行い、息を吹き返させます。この手間が商品に反映され、お客様に届けられるのです。
お客様から「懐かしい味」「昔を思い出す」と言われることが多く、その言葉が私たちの励みになります。
手をかけたからといって必ずしも良いものができるわけではなく、常に迷いながらの作業です。しかし、お客様の思い描く情景を聞くと初心を思い出します。変えるべきものは変え、変えてはいけないものは守り続けます。
発酵食品は日本人の食卓を支えるものであり、それを思い出してもらえる商品づくりが私たちの喜びです。